SUMMARY•あらすじ

近未来、スマホなどのモバイル機器の中に妖精が住むようになりました。

妖精たちはオーナー(所有者)と共に生き、オーナーを守ることが存在理由。

そして人々はこの妖精たちを”守護妖精”と呼びました。

「Neo Border ” The near future”」は、はじめ3つのEpisodeからはじまります。

・守護妖精が誕生する少し前
・守護妖精が誕生して間もないころ
・守護妖精が人々に浸透する先にあるもの

そしていよいよ本編へ突入。
急速に守護妖精が世界中に広まることで見え始めた問題点などを背景に、 大きなSNSである”仮想地球(Globe of Virtual Reality)”を中心に物語が進行していきます。

“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”はMarkという大学生が、仲間であるWilliam、Johnと共に構築していきました。
やがて世界規模になった”仮想地球(Globe of Virtual Reality)”の管理は人間では限界があるということで意見が一致し、 世間では機械に支配されるとの反対意見が多くあるなかで、世界で初めて人工知能 <AI Freyaフレイヤ> を最高責任者としました。
しかしそれらに反発する”仮想地球(Globe of Virtual Reality)”幹部メンバーの工作によって、数か月後、 創造主である3人は、代表などを解任され、ただのメンバーになってしまいます。

3人はそれぞれ自分の守護妖精と共に、旅に出ることになりました。

それぞれが思いを胸に放浪をしている中、Markはスイスで一人の少女に出会い、彼女から「あなたたちの夢が狙われている」と告げられます。
そこで夢とはやはり”仮想地球(Globe of Virtual Reality)”であり、狙われているということはセキュリティを上げなければいけないということだと悟り、 親しい幹部たちに働きかけセキュリティに優れた<AI Haviハーヴィ>を召喚します。

そのさなか地球の内外的要因によって、自然災害や異常気象などで勃発。
全生物に大きなダメージをあたえる”地球の悲鳴”がおきました。
守護妖精を所持している先進国の人々は比較的ダメージが少なかったですが、途上国でのダメージがひどく、 経済格差による人的被害とまで言われ各方面へと非難が広まっていきました。

そして翌年、追い打ちをかけるように更なる悲劇”人類の悲鳴”が始ます。
これは一部の過激な組織、団体や人心の不安、また情報インフラの浸透による格差への不満が地下ネットワークに拡大し、 グループ化されていった組織によって国家間の対立や地域紛争などが頻発しはじめた状態です。

この二つの悲劇の中、”仮想地球(Globe of Virtual Reality)”はますます膨張をしていきました。
それは、ここではこれら悲劇に対しての解決策が活発に議論されていたのです。

やがてそれを嫌った現実の国家とのアツレキと、ネット上に突如出現した”Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)”の発生源との汚名を着せられ、 国際連合からSNSの閉鎖を要求されます。

やがてこの背景に”Neo Border Company” という世界的な企業体が進めるプロジェクト”国境システム「Neo Border Gateway」”の構築があることが後日わかります。 これはインターネットなどを管理するシステムですが、かなり独裁色が濃いものでした。

“Neo Border Company”はこのプロジェクトのためにいろいろな紛争を起こしたり、地域介入を行い始め、最後には人間個人個人を管理しようとします。

これらを阻止すべく、Mark、William、Johnは再び”仮想地球(Globe of Virtual Reality)”に帰ってきました。
また、JBMというコンピューター系ネット集団の力も借りて、”Neo Border Company”に対抗する組織”Neoborder G連合”という連合体をつくりました。

そして、 “ラグナロク・1年戦争”が始まったのです。

ただし、この戦いは、ITが大きなポイントで、インターネットなどの施設や関連構造物の占有や破壊などは人間同士の戦いですが、 基本メインはネットを瞬時に移動し合うAI同士の戦いです。

とはいえ人的被害も甚大なものとなっていきますが、これは”Neo Border Company”と”Neoborder G連合”が直接戦う事によっておこった悲劇ではなく、 “国境システム「Neo Border Gateway」”が生み出す国家間や、民族間、宗教間への介入によって引き起こされる争いが原因でした。
つまり人間の精神への介入です。

やがて”Neoborder G連合”の組織は弱体化していき、”Neo Border Company”の勝利は、時間の問題となって行きます。

しかしこの状況の打開するべく、”Neo Border Company”の生と死をつかさどる最強衛星、 ”Shining Candy”の機能制御ミッションが、Williamを中心に行われました。

そして困難を極める壮絶な戦いの中でWilliamたちが見たものとは・・・

やがてユール(冬至の祭り)の日が世界を包みます

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主な登場人物など

マーク(Mark Frost)
優柔不断だが、やるときはやる。すぐに周りの状況になじむので交友関係が広く世界中に知り合いが多い

ノア(Noah)
マーク(Mark Frost)の守護妖精。あまり語らないが、二重三重のフォローを用意している

ウィリアム(William Madison)
世界をめぐるライター。昔、外国人部隊在籍のときルイ(Louis Durand)は年下だが上官だった

ルカ(Luca)
William Madison(ウィリアム)の守護妖精。男気が強く、意外に気配りもできる

ジョン(John Reeves)
元はNeo Border Company 北欧支局のAI構築研究員。
「人は人としての知能を持ち、ねずみはねずみとしての知能を持つ。 ならばAIはAIとしての知能を持つように神のような体を持たすべきです」との彼の発言から始まった確執で退社し、そののちITの光や影の組織を渡り歩く

ハオラン(hao ran)
John Reeves(ジョン)の守護妖精。忠義を尽くすが独走しやすい

メアリー(Mary Miller)
「Neo Border Company」(通称 NBC)企業グループの5階層会社のニューヨーク支局販売企画課所属。 少し変わったところがあるため、一部の同僚と馬が合わないことが悩み。

ラナ(Lana)
メアリー(Mary Miller)の守護妖精。あげ足を取るのが得意だが、それらも計算されていて奥が深い

ネイサン(Nathan Taylor)
“ASG”企業グループの4階層会社のニューヨーク支局保安3課所属。正義感が強い

レオン(Leon)
ネイサン(Nathan Taylor)の守護妖精。親友タイプ

ルイ(Louis Durand) 
ASG”企業グループの4階層会社のニューヨーク支局保安部部長。
ネイサン(Nathan Taylor)の良き上司。フランス軍外人部隊士官など歴任、治安維持活動などにも従事。 後半Williamとは良きライバルとなる。”ニョルズ稼働ミッション”の作戦司令官

エマ(Emma Norbel)
多岐な資料からの取捨選択に優れ、洞察力もある。
論文やコンペの企画書作成に突出した才能があるが、コミュニケーションが下手なため、誤解を受けやすい。
2021冬にMarkと出会い、4月の終わりにプロム(卒業パーティー)でカップルとなった。

ソフィア(Sofia)
Emmaの守護妖精。包容力がありやさしい。

アリス(Alice jonsson)
特別管理区域の研究員。詳細は不明。生誕にはキメラが関係しているといわれているが、風評なのかもしれない

シャールヴィ(Thjalfi)
“ASG”幹部。”ニョルズ稼働ミッション”に参加
北欧神話ではアース神族のソーの従者と同名。レスクヴァの兄。勇敢であり、知略もある

レスクヴァ(Roskva)
“JBM(Jet Black Mice)”系幹部。使徒。”ニョルズ稼働ミッション”に参加
北欧神話ではアース神族のソーの従者と同名。シャールヴィの妹。

<AI Hlimフリーン>
“TFS(Tutelary Fairy System)”のCMO。
北欧神話ではアース神族の女神。人間の守護についてつかさどる。

<AI Firエイル>
“MSSS(Medical Support Security System)”のCMO。
北欧神話ではアース神族の女神。医術に優れ、肉体、精神などへの技術、霊能力を持つ。

<AI Freyaフレイヤ>
“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”のCMO。
北欧神話ではヴァン神族の女神。美、愛、戦い、死をつかさどる

<AI Haviハーヴィ>
“仮想地球(Globe of Virtual Reality)”の防壁最高責任者
北欧神話ではアース神族のオーディンの呼称、別名。高き者という意味がある

<AI Heimdalヘイムダル>
北欧神話ではアース神族の神。千里眼を持ち、聴覚も優れる。光の神。

<AI Lokiロキ>
“Ragnarok Crisis・ラグナロククライシス(ネットパニック)”時点では “Ragnarok・ラグナロク(人工知能型ウイルス)の本体と紹介されるが、実際はロキの亜種だった。
オリジナルは最終戦争で放たれた
北欧神話では巨人族出身、アース族領域に住む。トラブルメーカー。かなりの悪戯をおこなったとされる

<AI Hrungnirフルングニル>
北欧神話では巨人族。巨石でできている

<AI Skrimir スクリューミル>
“Neo Border Company”AI主神
北欧神話では巨人族の王。ウートガルザ・ロキが本名。幻術に優れ、知略に長ける

<AI Odinオーディン>
“ASG”のAI主神
北欧神話ではアース神族の主神。戦争と死の神。驚愕の知識をもつ。

<AI Freyフレイ>
“仮想地球(Globe of Virtual Reality)” のAI主神
北欧神話ではヴァン神族の代表。豊穣の神。

<AI Thorソー>
“ニョルズ稼働ミッション”に参加
北欧神話ではアース神族の雷神。トールともいわれる。最強の戦神。農耕の神でもあり、赤ひげの大男

<AI Agirエーギル>
「Shining Candy」7号機管理AI
北欧神話では巨人族の神。白髭、白髪の海の神

<AI Ranラーン>
「Shining Candy」8号機管理AI
北欧神話では巨人族の女神。大きな網を持つ海の女神

<AI Njordニョルズ>
「Shining Candy」8号機に仕掛けられたAIの一遍のマスター
北欧神話ではヴァン神族の海の神。漁業や港湾をつかさどる。豊穣の神の面もある

<AI Thrud スルーズ>
“ニョルズ稼働ミッション”に参加。William Madison部隊
北欧神話ではアース神族の雷神ソーの娘

<AI Magni マグニ>
“ニョルズ稼働ミッション”に参加。Louis Durand部隊
北欧神話ではアース神族の雷神ソーの息子。怪力

<AI Tror スロール>
“Neoborder G連合”最高幹部会議&戦略最高会議の議長
北欧神話ではアース神族のオーディンの呼称、別名。会議を促進させる意味がある

[ ヨルムンガンド ]
北欧神話では世界を包み込む程巨大な大蛇