第一回目のこの小説の背景として
この小説にとても重要な存在である守護妖精たちが
どのように生まれてきたかを少しお話ししましょう。
発端は人体管理をくだいて健康管理システムのユニークな構築の構想からはじまります。
これはやがて”MSSS(Medical Support Security System)”搭載携帯端末、アプリ及びウェアラブル機器等に実体化していきます。
これを主導していた”ASG”はこのシステムの世界的なヒットに続いて
“TFS(Tutelary Fairy System)”を搭載した”守護妖精「光の妖精 Light Fairy」” System関連機器を開発します。
TFS(Tutelary Fairy System)は、モバイルなど携帯端末が、ユーザーを密接にサポートするシステムで、 個々の端末ごとにひとつの”little AI”が管理しています。
そしてこの”little AI”が守護妖精のキャラクターとなります。
お腹が空けば、体調に合わせた食事の提案はもちろん、仕事に出かけるときも、時間のロスが少ない行き方や出発時間を知らせます。
事故などの危険が迫ると遭遇しないようにあらゆる手段を講じ、他にも交友関係の円滑化も行います。
日々の生活を楽しく円滑に行うためのあらゆる手段をサポートするものであり、ユーザーのための自宅家電の動作や、 必要なシーンごとに行うべきことを、もう一人のしっかりものの自分のように守護妖精が教えてくれる、 または実行することから、不思議な力で自分を守ってくれるもっとも近しい妖精のような者という概念から、 守護妖精=Tutelary Fairyのシステムと名づけられました。
操作は10年前のモバイルのように一つ一つのコマンドは無く、 基本的に気の置けない友達といるように、自動的に動作するため、操作のわずらわしさが無く、 このことが老若男女、赤ちゃんから高齢者までの全ての人々の支持を得た理由です。
それでは次回は”TFS”の詳細をお話ししていきましょう。